〈個人山行〉ヨーロッパアルプスHRトレッキング
2026年7月8日(水)〜22(水)
【メンバー】CL MO(元会員)、SL SN、 KK
【記録】KK
7/8 関空19:45→ソウル 仁川空港21:40(MOと合流)
7/9 ソウル 仁川空港13:45→ミラノ マルペンサ空港20:00
7/10 ミラノ観光 最後の晩餐、ドゥオーモ 他
7/11 ミラノ10:35→シャモニー14:15(バスで移動)

7/12〜18 HRトレッキング


7/12
シャモニー(7:28発)から鉄道に乗車、二度乗り換えMortignyで下車。ATMを探して、スイスフラン400CHF両替出金した。昼食を購入。
再び鉄道に乗り、Le Chableル・シャブルへ向かう。そこからロープウェイに1本乗り、Verbierヴェルビエ(1540m)(10:45)からトレッキングを開始した。
歩き易いけれど緩い上りに汗をかき、空を見上げればパラパントが気持ちよさそうにフワリフワリと浮いている。昼食は屋根付きの椅子とテーブルが並んでいる場所を見つけ、ゆったりと食べた。マウンテンバイクのコースが並行していて、楽しそうに何人も下って行った。
いくつ目かのロープウェイ乗り場を通過し、Cabine Mont Fortモンフォート小屋(2457m)への上り道へ。直下の急な道を登って小屋へ到着(14:44)。
モンフォート小屋はシーツを持参しなくても良くて部屋も綺麗だった。夕食は一人ずつ皿に盛り付けて運んでくれ、小屋代は割高だがサービスは良かった。


7/13
モンフォート小屋を出発(7:00)。
快適なトラバース道から崩落地帯のガレ場の横断もあり、注意しながら進み、Col Terminテルマン峠(2648m)(9:25)に到着。Col de Louvieルービィー峠(2921m)までの道も急斜面のトラバースや岩がゴロゴロしている所もあり緊張しながら進む。眺望は抜群。
ルービィー峠(12:02)は広くてゆったりしている。ここから氷河の末端より流れて出来たいくつかの池の方へ下る。渡渉の心配をしていたが、道標に従って進むと問題なく通過できた。Col de Prafleuryプラフルーリ峠(2987m)への本日最後の上りを頑張る(14:53)。
峠からは眼下にCabane de Prafleuryプラフルーリ小屋(2662m)が見え、後は小屋に向かって下るのみ。小屋の手前の急な坂を上ってついに到着(16:14)。小屋代は現金支払いでシーツは持参のこと。



7/14
プラフルーリ小屋を出発(6:50)。
Col des Rouxルー峠(2780m)を越えてディス湖畔の広い道に出る。湖沿いの平坦な牧道を足早に歩き細長い湖の端まで来ると、道標(2371m)があり、ここからは上り坂になる。しばらく歩くとディス小屋への分岐がありCol de Riedmattenリードマッテン峠(2919m)へ直接行く道を進む。
峠直下でPas de Chevresシェーブル峠への分岐があるが、そちらは崖崩れのため通行不能との事。峠までは急峻な上りで最後は鎖につかまって無事制覇(12:49)。峠は狭くて他にも何人かいたのでそのまま下降する。
シェーブル峠との合流点辺りから広くて見晴らしの良いカール底の放牧地を気持ち良く下る。大きなホテルの所に行き着くが、その後のジグザグの小道はうんざりする程なかなか着かない。やっとの事でArollaアローラ(2003m)に到着(15:45)。4時まで待ってチェックインした。
夕食は近くのレストランでチーズフォンデュを注文。帰りにバス停の近くのお店で朝食の食材とビールを買って帰った。


7/15
アローラポストバス停からLes Hauderesレゾデールで乗り換え、La Sageラサージュの二つ手前Plan de Boeのバス停(1644m)で下車、トレッキング開始する(9:55)。
暫くは牧草地のなだらかな斜面をのんびり歩く。
Col du Tsateツァテ峠(2868m)の手前で傾斜が急になった頃、雨がポツポツ降り出したが、まだ雨具を着る程でもない。ツァテ峠(14:12)を越えてすぐに雷雨に遭う。それぞれに駆け下り岩陰へ避難して収まるのを待つ。渡渉で必要なかったスパッツがここで多いに役立つ。
Lac de la Bayenna(2549m)(15:03)通過。Lac de Chateaupreシャトープレ湖(2349m)からは上りになり、Cabane de Moiryモワリー小屋(2825m)が空に近い所に小さく見えている。暫くは緩い上りで雪溪あり。段々と傾斜がきつくなり、見上げると上の方を人が歩いているのが見える。思ったよりも歩き易い道だが、細かくジグザグが切ってあるので歩いても歩いても辿り着かない。
小雨が降り出して心細くなってきた頃に突然小屋が現れた(17:50)。
とても素敵な小屋で、食堂の大きな窓から氷瀑の全体が見える。夕食もとても美味しかった。小屋代は予約金が必要。シーツ持参。水は現金購入。


7/16
モワリー小屋で用意してくれた紅茶を水筒に充し、出発(7:00)。
昨日上ってきた道を下る。昨日の苦労が嘘のように下りは速い。途中、道標(2527m)(7:56)のところからトラバース道に入り、モワリー湖を左下に見ながら進む。エーデルワイスの群生を発見。立派な角のアイベックスが何頭も歩いている。牧草地では牛が通せんぼしている。
モワリーダムを過ぎる頃、ダムからのジグザグ道に合流(10:04)。牧草地をマウンテンバイクが楽しそうに下って行った。
Corne de Sorboisソルボワ峠(2890m)までは上り。ジグザグ道をゆっくりと歩き、やっと到着(11:36)。眺望は素晴らしい。ロープウェイが峠近くまで来ていて、その下を歩いていたが、途中車道の方に外れてしまい、かなり遠回りをして谷へ下る。長くて暑くてうんざり気味。疲れ果てた頃にやっと川を渡り、Zinalジナルのホテルへ着いた(15:15)。
夕食はスーパーで買い物をして、テーブルとイスのコーナーで食べた。夜中から明け方にかけて、激しい雷雨があった。


7/17
ホテルの朝食を済ませ、Zinalジナールsentre(1675m)バス停からVissoie posteで乗り換えSt-Luc Bella Tolaで下車。道路に付けられた青色のケーブルマークの誘導に従いケーブル駅(1684m)へ。そこからTignousa(2184m)(10:17)までケーブルに乗った。
広々とした牧草地の登山道歩きで、早速マッターホルンが姿を現す。Lac de l’Arminaアルミナ湖(2584m)(12:32)通過。
峠直下は急なジグザグ道になり、Meidpassメイド峠(2790m)(12:32)到着。眺望は360度、抜群に良い。Meidseeメイド湖(2680m)(14:07)、Meiden Oberstafel(2334m)(14:49)通過。集落の中を通り、Grubenグルーベンへ下る。1軒宿のHotel Schwarzhornホテル・シュヴァルツホルンへ到着(15:46)。宿泊費は夕食朝食共に現金払い。



7/18
トレッキング最終日。
ホテル(1825m)を出ると、すぐにジグザグの登山道に入る。傾斜も急で暫くは続く。
峠に近づくにつれ、少しずつ緩くなり、Augstborpassアウグストボード峠(1825m)へ到着(10:43)。最後の峠越えで、感慨深い。
下りは景色を楽しみ、Junguユング(1976m)(14:00)からロープウェイに乗るつもりでいたが、止まっていたのは4人乗りの小さなゴンドラ1機のみで既に先客が待っている。システムが解らずそのまま下ることになった。
St.Niklausザンクト・ニクラウス(1127m)まではかなり長く、頭上を滑るように降りていったゴンドラが恨めしかった。
鉄道駅へ到着(16:02)して無事乗り込みほっとした。
オートルート最終地点のツェルマットへ遂に辿り着いた(16:53)。
駅から歩いて宿泊先へ行く途中、川のところででっかいマッターホルンに遭遇。感動したものの、ユースホステルへは、まだまだ坂道と急な階段が待っていた。
ユースホステル到着(17:30)。
HRオートルートトレッキング番外編



7/19
マッターホルン(4478m)の登山の拠点であるヘルンリ小屋(3260m)往復。時間と体力を考慮して、ケーブルカーを使用。宿泊先のユースホステルはツェルマットの駅からは離れているが、ケーブルカー駅には比較的近い場所にあり、都合が良い。Schwarzsee(2588m)でケーブルカーを降り、マッターホルン直下へ向かう。荷物がほとんど無いので、急な登りも比較的楽に歩ける。小屋へ到着してデッキでコーヒーと持参のサンドイッチで昼食を取る。食べ終わった頃に、コースの提案者である日本人女性が登ってきたので、一緒に取り付きまで行きフォトタイムで暫く楽しむ。小屋まで戻り、女性と別れてケーブルカー駅へ下る。帰りもケーブルカーに乗り、ユースホステルへ戻る。

7/20
ユースホステルをチェックアウトして、ケーブルカーで国境を越え、ミラノへ向かう。昨日同様にケーブルカーに乗り、途中のSchwarzseeで降りずにTrockener Stegまで行って乗り換え、Matterhorn Glacier Paradiseで下車。
防寒着をつけ外に出ると、広いゲレンデになっている。エレベーターで地下に降りて、氷河の洞窟を見学。次は登りのエレベーターに乗り、展望台へ。圧巻の景色を堪能した。マッターホルンも見る方向が変わると姿も随分違う。1時間半程の滞在の後、再びケーブルカーに乗り、スイス、イタリアとの国境のTesta Grigia(3480m)で降りてイタリア側へ。
Cime Bianche Laghi(2812m)で乗り換え、Plan Maison(2555m)でチェルビーノ(マッターホルン)を眺めながらベンチで昼食をとる(12:22)。最後のケーブルカーに乗りCerviniaチェルビニア(2050m)へ到着(12:49)。バスターミナルからChatillonバスターミナルまでバスで下る。ここからミラノ行きのバスに乗るつもりでいたが、事前予約無しでは乗せてもらえず、仕方なく鉄道駅まで太陽が照つける中を歩いて行く。
ところが、鉄道は動いている気配が無く、工事中であることが判明。偶然通りかかった日本人女性に教えて貰って、代替バスでIvreaイブレアまで行き、鉄道に乗り換えてChivassoキバッソ、さらに乗り換えミラノへなんとか辿り着いた。来たときと同じバビラビストロに宿泊。
7/21 ミラノ マルペンサ空港22:00
7/22 ソウル 仁川空港16:35〜(各自別便で帰国)
【感想】KK
一度は歩いて見たいと思っていたヨーロッパアルプスのトレッキング。まずはスケールの大きさに納得。熱波の影響か谷間の村は思ったよりも暑かったが、連なる山々や氷河の景色は素晴らしく、幾つもの峠を越えてのトレッキングは想像以上に体力を要し、歩きごたえのあるものだった。体力落ち目の老体のせいではあるが。
次にいろいろな人の親切に助けられて、目的が達成できたこと。旅行中にいくつかの課題が発生したが、周りの人に助けて貰い、その都度、無事解決に至ったことがとてもありがたかった。
他には、無料の地図アプリOrganic Mapsが役に立ったこと。機能は少ないけれど、ネットに繋がっていなくても地図上での居場所の確認や経路の保存、駅・店舗等の検索などができ、心強かった。
辛かったのは、円安の影響で宿泊・交通費・飲食・食材等全てが日本の2〜3倍の値段だったこと。衣類や登山用品も手に取る気にさえなれなかった。