京都比良山岳会

山行スタイル

52期メンバー SA

その魅力などについてお話ください

入会して先輩から「君は岩か沢か、どっちをしたいんや」と聞かれて、入会時の山行希望アンケートに沢だけは書いてなかったのですが、「沢です」と苦し紛れに答えてしまいました。

その数週間後、同期入会の人と一緒に比良の白滝谷と奥ノ深谷に数人の先輩に連れていってもらったのですが、とても怖くて緊張しました。これまで足をつけたことのないような箇所を進んでいき、滝をロープで確保されて越えるなど、これまでの山登りでは絶対体験できないことが満載でした。お互いの信頼がないとできない行為で、無事帰還したときには感謝の気持ちでいっぱいでした。

沢は、その時の水量や水温、苔の付き具合などによって、難易度が大きく変わります。仲間と助け合いながら、とにかく安全に突破して前進する。どこを通るかを都度、自分で判断する。この先、何が出てくるのだろう、という不安や期待を胸に秘め、ひとつひとつクリアしていく。そこが沢の魅力だと思います。

また、地図や観光案内には掲載されてない大滝や美瀑がこんなにもたくさんあることは、沢登りをした人でないと判らないでしょう。沢登りをしなければ見られない景色を独占できる贅沢があります。

遡行を同一の条件で競うのは不可能ですから、競技には成り得ません。オリンピック競技には絶対ならない、そういう沢の特性も好きです。難しい沢にはよう行きませんが。

これまでどんな沢登りをしてきましたか

比良や鈴鹿、丹波山地など近郊の沢。台高や大峰の沢など。

これからどんな沢登りをしたいですか

あまり知られてなくて、難易度が高くない沢を探索したい。山旅の延長線的な沢。