京都比良山岳会

沢登り

晴天に恵まれた赤木沢
63期メンバー MO

その魅力などについてお話ください

私は暑さが苦手で、夏に登山をすると暑さにばててしまい、楽しい山行になったことがありません。それが涼しい沢登りに連れていただいてからは、夏の山行スタイルが一変しました。あの暑い街から離れ、入渓点で冷たい清流に最初の足を入れたとき、深みに来て腰までつかるとき、さらに透き通った深みを泳ぐときの清涼感は普段経験することのできない癒しとなるのです。

沢登りは日本独特の山行スタイルと言われますが、大陸では大きな川で大滝が多くて登る発想が出てこないのではないでしょうか。その点日本の川は適度なサイズで、適度な滝があり楽しめるのではないでしょうか。

沢登りに関する情報は本やSNS等で入手することができ、ランク付けやコースの詳細を見ることができ、滝を登ることを避けてのんびりと沢歩きをして涼しむこともできるのです。

これまでどんな沢登りをしてきましたか

大峰:前鬼 台高:絵馬小屋谷 南紀:栂谷、立間戸谷 鈴鹿:元越谷、赤坂谷、神崎川 比良:奥ノ深谷、白滝谷、ヘク谷、八淵ノ滝 岐阜:大白水谷 北アルプス:赤木沢

これからどんな沢登りをしたいですか

北海道の沢、赤木沢(もう一度)、甲武信ヶ岳への笛吹川、常念岳への一ノ俣谷

デバイスに確保されて、滝を登る
52期メンバー SA

その魅力などについてお話ください

入会して先輩から「君は岩か沢か、どっちをしたいんや」と聞かれて、入会時の山行希望アンケートに沢だけは書いてなかったのですが、「沢です」と苦し紛れに答えてしまいました。

その数週間後、同期入会の人と一緒に比良の白滝谷と奥ノ深谷に数人の先輩に連れていってもらったのですが、とても怖くて緊張しました。これまで足をつけたことのないような箇所を進んでいき、滝をロープで確保されて越えるなど、これまでの山登りでは絶対体験できないことが満載でした。お互いの信頼がないとできない行為で、無事帰還したときには感謝の気持ちでいっぱいでした。

沢は、その時の水量や水温、苔の付き具合などによって、難易度が大きく変わります。仲間と助け合いながら、とにかく安全に突破して前進する。どこを通るかを都度、自分で判断する。この先、何が出てくるのだろう、という不安や期待を胸に秘め、ひとつひとつクリアしていく。そこが沢の魅力だと思います。

また、地図や観光案内には掲載されてない大滝や美瀑がこんなにもたくさんあることは、沢登りをした人でないと判らないでしょう。沢登りをしなければ見られない景色を独占できる贅沢があります。

遡行を同一の条件で競うのは不可能ですから、競技には成り得ません。オリンピック競技には絶対ならない、そういう沢の特性も好きです。難しい沢にはよう行きませんが。

これまでどんな沢登りをしてきましたか

比良や鈴鹿、丹波山地など近郊の沢。台高や大峰の沢など。

これからどんな沢登りをしたいですか

あまり知られてなくて、難易度が高くない沢を探索したい。山旅の延長線的な沢。