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京都比良山岳会 ハイキングから縦走・岩・沢・山スキー・トレイルランニングなど

京都比良山岳会

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<個人山行>越後駒ヶ岳・至仏山(山スキー)

2025年4月30日~5月1日

【メンバー】SN、MT

【記録】66期 MT

越後駒ヶ岳

4月30日

石抱橋6:30―道行山10:30―小倉山11:35―13:00前駒13:50―道行山15:00―(柳沢)―石抱橋16:30

前駒から見た越後駒(ここで断念)

石抱橋を渡ると積雪2m。道路表示に手が届く

石抱橋を渡ると積雪は2m。しばらく林道を進むが川沿いと少し上の林道のいずれも可能。柳沢を少し入ってから尾根に取付。尾根の途中で雪が切れ、板を担いで50mほど登る。再び板を履くがクトーの取付を忘れ、トラバースで20mほど滑落し、木に当たって頭が逆さまに落ちそうにところで来たが気に引っ掛かり止まる。ヤレヤレ。

気を取り戻して登る。道行山は手前を左にトラバース。マダマダ越後駒は遠い。

越後駒に続く尾根。山頂はガスっていた。

アップダウンのある稜線を進み、前駒の急登をなんとか登りきる。すでに1時。未だ山頂へは1時間以上掛かりそうなので、ここでギブアップ。

前駒に登る稜線。山頂のガスが切れた

前駒から平ヶ岳方面を見る。その右奥に至仏山?が見える

前駒からの尾根はスキー向きの快適な斜面だった。シールを付けずに道行山まで戻ってきた。少し下から柳沢への急斜面に飛び込む。前を滑っていた2人がおられたので大丈夫なのだろうと安易な考え(甘い?)。どこかで沢割れがあると思っていたがデブリも少なく最後まで快適に滑りおりた。あとは林道を戻るだけがシールを貼らずになるべく登りが少ないように適当に進み石抱橋に戻ることが出来た。

 

【感想】SN

越後駒ヶ岳は、私にとっては今回が初めての山域での山スキー。行程を地図で見ると、1日でピークに登って滑って降りてくるのは、私の今に体力ではちょっときついかなと思ったがとにかく挑戦することにした。

ス スタート地点では、道路から2mほどの雪壁を登り、スキーを着けて歩き始める。道路標識には、手が届くぐらいの積雪で雪不足の心配はなさそうだ。柳沢を越えたところで尾根に取付く。ここから道行山まで急登が続く。頑張って登るが先頭を行くMTさんに何度も待ってもらう。森林限界を超えた道行山あたりから視界が広がる。目指す越後駒ヶ岳はまだまだ先にあるが、滑りやすそうな尾根が繋がっているのが見える。途中で会った登山者たちは、今日は小屋で一泊するとのこと。我々は今日中に下山なので先を急いだが、1763mの地点で時間オーバー。あと1時間~1.5時間ほどでピークに届きそうなので若干の未練は残るが下山の準備をする。周りの山々を見ると、まだまだ雪を被っている白い山々を見わたすことができる。見慣れた北アルプスなら山の名前が分かるが、ここではさっぱり分からない。八海山、中ノ岳、等地図で確認。

下山は今登ってきた尾根の斜面を道行山まで滑降する。右手側の斜面の一部にクレパスが口を開けている所があるが、広い尾根筋なので特に問題なく、気持ちよくシュプールを描いて滑り降りる。道行山を少し過ぎたところで左側の谷・柳沢へ滑り込んでいく。沢筋に降りていっても、沢は雪で埋まっていたので、快適に滑り降りることができた。

   天気がよく、雪も、滑りやすい雪、そして尾根の斜面から谷筋の斜面とバリエーションに富んでいて、楽しい山スキーになりました。ピークを踏めなかったのがちょっぴり残念でした。

 

至仏山

5月1日

鳩待峠7:25―原見岩8:40―オヤマ沢田代9:15―10:20至仏山11:20―12:50鳩待峠

鳩待峠から雪は続いていた

至仏山

【感想】MT

一度は滑ってみたい至仏を滑ることができた。1枚バーンの最も滑りやすい斜度の斜面が500m以上続いていた。これは楽しい。下部は樹林帯だが、雪は腐っていなくて快適に滑り込むことができた。鳩待峠へも苦労なく登り返すことが出来た。至仏山最高!

至仏山山頂から北方向を見る。中央2つの尖った山の右が越後駒?

山頂から白い尾瀬ヶ原、その奥が燧ヶ岳。左が会津駒

【感想】SN

至仏山は10年ほど前に一度、この時期にテレマークスキーで登っている。その時は至仏山から尾瀬ヶ原に向かってテレマークスキーで滑降し、木道を歩いて尾瀬ヶ原にある山小屋に泊まり、翌日周囲の山をテレマークスキーで散策しながら鳩待峠に戻った。当時使っていたテレマークは細い板で、靴も革靴だったので、今から思うと結構苦労しながら滑降していたかと思うが、楽しく滑り降りた記憶が残っている。

 今回は山スキーを使って1デイの鳩待峠から至仏山の山行。鳩待峠から山スキーを付けて尾根上を歩き出す。樹林帯を軽いアップダウンを繰り返して高度を上げていく、楽しい雪山歩きだ。比較的手軽に登れるので、多くの登山者や山スキーヤーが入っている。悪沢岳が左手に見える辺りから森林限界を超え見晴らしが広がる。小至仏山の頂上は巻き至仏山の頂上へ到着する。視界には、昨日登った越後駒ヶ岳や八海山等白い山々が見渡せる。

至仏の大斜面を滑り降りる

まだまだ続く斜面を見下ろす

昼食をとって滑降の準備をする。至仏山の斜面は、横幅は広く、高度差700mほどの斜面が見通せるほどの一枚バーン。どこでも自由に滑ることができる山スキーには素敵なところだ。ドロップして、広い斜面を大きくターンしたり、小回りしたりして自由にシュプールを描きながら気持ちよく滑降する。樹林帯に入るころには斜度も少なくなってきているが、木々の間をかわしながら滑っていくのが楽しい。あっという間に川上川にでて楽しかった滑降が終了した。

下部の林間から滑ってきた斜面を見上げる

鳩町待峠まで雪道を30分ほど登り返して本日の行動は終了となった。でっかい斜面の滑りを満喫できた楽しい山行になりました。