〈例会〉高島トレイル コンプリート6(地蔵峠〜朽木桑原.高島トレイル終点)
2023年12月2日(土)
【メンバー】CL秋房伸一、松井美佳、上坂淳一 会員2名 OB1名 計3名
【行程】12月2日(土)曇時々雪 ロッジ前6:15=ローソン山科四ノ宮店6:30=7:30朽木桑原橋(自転車デポ)=朽木生杉地蔵峠手前林道トイレ(車デポ)8:05〜8:28高島トレイル登山道〜9:20カベヨシ〜9:57岩谷峠〜10:45三国岳〜11:22丹波越11:32〜12:05桑原橋高島トレイル終点〜(自転車で車回収)12:15〜車デポ地13:00=13:15桑原橋=京都 [歩行距離10.4km]
*高島トレイル総歩行距離 116.5km…1回目9/30(土)愛発越〜マキノスキー場 18.2km/2回目10/22(日)マキノスキー場〜ビラデスト今津 16.7km/3回目10/28(土)ビラデスト今津〜石田川ダム 19.1km/4回目11/18(土)石田川ダム〜桜峠 15.4km/5回目11/25(土)〜26(日)桜峠〜地蔵峠 36.7km/6回目12/2(土)地蔵峠〜桑原橋 10.4km
【記録と感想】52期 秋房伸一
高島トレイルを完歩した。総歩行距離は116km以上。トレイルへの行き帰りの距離があるのでスルーの距離よりも多い。
今でもフツフツとした満足感が込み上げてくる。この充実感は何なのだろう。決して高峰でも、高度な技術を要するハイグレードな山行でもないのだが。地味な山域をひたすら歩き続けるという、例えるなら、世間から脚光を浴びる業務でなくても、自分でやると決めたことを完遂した喜びのようなものかもしれない。6回とも一緒に歩いたメンバーとの信頼感もその喜びの源泉だ。山岳会としてできる事、やりたいことを求めて企画した例会の一例になれたと思う。
当日は、コンプリートの最終回であるので、やはり皆で一緒に歩きたいと考え、地蔵峠手前のスタート地点までは皆車で行き、ゴール地点から自転車で車を回収することにした。ゴールの桑原橋からデポ地までの自転車ライドは大した傾斜もなく楽々。
林道を歩いて地蔵峠の取り付きへ。最初こそ若干傾斜が急だったが、他は歩きやすいしっかりしたトレイル。時折吹き付ける雪まじりの季節風が気分を盛り上げてくれる。最後のピークである三国岳では雪景色を楽しめた。丹波越へは、平和なトレイルでふかふかの落ち葉を踏み締めるエピローグ。
期待以上に大きな感動を与えてくれた高島トレイルと同行メンバーに御礼申し上げ、報告とさせていただく。
【感想】66期 松井美佳
9月の暑い日からの高島トレイルも最後になってしまいました。
最後は秋房さんも一緒に終日登れるので楽しみにしておりました。
林道をしばらく歩くと急に急登です。その後平和な尾根を歩きます。前回の様な特別気を使う降りも無くほっとして平和な山歩きを楽しみました。思い返せば初日に緊張して参加した高島トレイルもだんだん皆様に馴染んでいき、2週間に一度の楽しみとなっておりました。本当に終わってしまうのが惜しいです。
たくさんの知恵と経験を頂き、少しは成長したはずです。色んな視点で考えさせられる素晴らしい日を過ごさせて頂きました。そして上坂さんがおっしゃっていた「秋房さんは皆が無事で帰ればなんでも良い」、というのを実感致しました。
たくさんのお手間、段取り、お気遣い、皆様ありがとうございました。
今後も皆様と楽しく充実した日々を過ごせたら有難いです。
番外編の小浜もとても楽しみにしております。これからもどうぞよろしくお願い致します。
【感想】上坂淳一
・高島トレイル完全縦走(後半)感想
今年は例年になく厳しい残暑が続く9月末に始まった高島トレイルコンプリートシリーズでしたが、後半となって江若国境は冬型気圧配置にぐずつく日が増えてきました。前半では分水嶺トレイルという副題の通り、右手に若狭湾、左手に琵琶湖の絶景を眺めながら進んできましたが、ここからは朽木の深奥に分け入っていくことになります。
シリーズ第5回は唯一の幕営縦走でした。小雨のそぼ降る中、桜峠を出発し行者山へ。稜線に上がるとすでに落葉を終えた山毛欅林が明るく冬の気配です。水を背負ってきたので若狭駒ケ岳周辺の穏やかな山稜では幕営地にはこと欠きません。桜谷山の手前、時間は少し余っていましたが秋房Lの指示で設営。翌日歩きだしてわかったのですが、最適な幕地でした。
食当の松井さんは未経験だといっていましたが準備も出来栄えも完璧でした。薬膳鍋はとりわけ美味でしたので帰宅後に再現を試みました。2日目は快晴の下に遠く若狭湾や琵琶湖一面に広がる雲海、はるか白山に及ぶ眺望を楽しみ、快調に地蔵峠まで足を延ばして終えました。
シリーズ第6回は最終回です。この日は前回の貯金が効いて、軽量でコースも短く気楽な山旅でした。三国岳(さんごくだけ)を踏んだとき、遠く越えてきた山々を思い出し、感慨が湧きあがってきました。丹波越から下降すれば朽木桑原でいよいよフィナーレですが、ここからさらに秋房Lは美しい自転車で自動車の回収に向かわれました。
低山とはいえ、思えば延べ7日間にわたる大縦走でした。縦走路への上り下りは計画段階では面倒に思えましたが、実際に体感してみれば、それも含めてこのシリーズの味わいとなり、効率のみを追求するような山歩きよりもはるかに面白かったことは言うまでもありません。ただ極地法の荷揚げ隊員のごとく、秋房Lおひとりが送迎のために多大な犠牲を払われたことを申し訳なく思うとともに、「登山」としては全員で到達した完全縦走と評価されるべきであると確信します。