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京都比良山岳会 ハイキングから縦走・岩・沢・山スキー・トレイルランニングなど

京都比良山岳会

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〈例会〉白馬岳〜白馬大池縦走

2024年6月29日(土)~30日(日)

【メンバー】CL HT、YK、HI 会員3名

【行程】6月29日(土)5:45猿倉荘~6:48白馬尻小屋~10:19避難小屋~11:48白馬岳頂上宿舎 テント設営後にYK、HIの2名は旭岳登頂

6月30日(日)3:50テント場~4:38白馬岳~4:49白馬山荘~6:12避難小屋~8:14白馬尻小屋~9:18猿倉荘

【感想】53期 HT

天気予報は微妙な予報でしたが初日は思っていたより好天となり、途中は大きなクレバスが何か所か発生していましたが、白馬尻から岩室までつながった大雪渓を時々振り返っては自分の登ってきたルートを確認しつつ満喫してきました。

意識してゆっくりペースで登っていたのですが、後半はバテテしまいテント設営後は自分だけ昼寝をし、旭岳に行けず残念。

初日が予想より好天だったこともあり2日目も午前中は天気が持つかと思っていましたが、歩き始めの霧雨が白馬岳山頂では本格的な風雨となり、当初予定の白馬大池への下山をやめ、登ってきた大雪渓を下山しました。

旭岳に登れなかった事と、白馬から白馬大池の稜線が歩けなかった事が心残りですが、思わぬ好天の中、大雪渓を登れたので大満足の山行でした。

ご一緒いただいたYKさん、HIさん、どうもありがとうございました。

 

【感想】60期 YK

夏なのに雪渓…? 暑いのか寒いのか、防寒着や装備のレベルもよくわからず、いろんな人に教えてもらいながら参加しました。そのおかげか、晴天、雪上の風、夜中の暴風、霧雨…いろんな気候を味わったにも関わらず、暑すぎたり寒すぎたりケガもせずに過ごせたのはよかったです。しかし雪渓がこんなに恐ろしいところとは思わず。落石やクレバス、雪の下に流れる川にびっくり。しかも1週間前に滑落死亡事故があったとのこと…危険(涙)! 登りはいいとして下りの事故現場(大雪渓)は怖すぎ、何度かしゃがもうとしてリーダーに「しゃがんだらアカーン!!」と叱られました。経験ある人にとってアイゼンが必要なくても自分がいると思ったら履くべきだったな、ストック(リーダーに1本借りてしまいました)やメットは必須だったなと、ぼーっと生きている自分を反省しました。下山後筋肉痛は3日間も回復せず、トレーニング不足も感じました。プランクとスクワットで次の山行に備えますので、またよろしくお願いします! HTさんの山行に参加させていただいたのは初めてでしたが、いろんなことを教えてもらえたことと、雷鳥に会えたのは嬉しかったです。

【感想】62期 HI

今回の、大雪渓から白馬岳に登頂して栂池に下りるコース、7年くらい前にも歩いたことがあるのですが、また大雪渓を歩いてみたいと思い、申し込みさせてもらいました。前回は7月の小屋泊登山で初心者もいるグループだったので、休憩も多くゆるくゆっくり登ったものの、今回は山岳会での登山なので、その時よりペースも早いだろうし、6月のテント泊登山なので装備も前回とは違うし荷物も重い。特に登りは他のメンバーについていけるか…と不安に思いつつ、リーダーのHTさんには、私のYAMAPの活動日記を提示して体力度合を見てもらい、参加してよいか確認。『全く問題ないと思う』と言っていただき、参加させてもらいました。
初日はお天気も良く、大雪渓に着くまではスイスイ足も軽い。白馬尻小屋から雪渓が始まり、アイゼンを履いた。荷物は重いし(結局今回は17kg弱くらいになりました。水をたくさん飲むので水が多かったんです)、雪渓歩きはいつもより体力を使うし、歩くペースは少し落ちた。途中、クレバスが何ヶ所かあり、避けては通れず、跨いで通過。中にはだいぶ深そうなクレバスもあり、少し緊張したけど、問題なく通過。クレバスを跨ぐのは初めての経験でした。もう少し幅広だったら怖くて跨げなかったと思います。
大雪渓を約2時間、その後も所々雪道を歩き、お昼頃には、テン場のある白馬岳頂上宿舎に到着。まあまあ疲れました。 
その後は、テントを張り、お昼ご飯を食べて、お散歩に行くことに。残念ながらリーダーのHTさんは、高山病で体調が優れないとのことでテントで休憩。YKさんと2人で出かけました。行先はすぐ近くにある旭岳。
白馬岳頂上宿舎から少し登ったところの分岐からど~んと見えた旭岳は、カッコよかったけど、“こんな大きい山、短時間で登れる??”という印象。もし旭岳が無理でも裏旭岳に行こうとなっていて、途中まで同じルートなので、とりあえず進んでみた。旭岳の下から3分の2くらいまで雪が積もっていて、上の方は少し急な斜面。雪の急斜面はちょっと怖いので、YKさんと「もし無理だと思ったらお互い言いましょうね、その時は裏旭岳に行きましょう」と打ち合わせ。誰かの踏み跡を見ながら進んでいくと、横の方に登山道っぽい感じ。雪の急斜面を登るのではなく、途中でトラバースして、無事、雪のない登山道に出ることができました。
旭岳のルートはYAMAPのマップには表示されていないので、他の誰かのコメントが投稿された場所や、実際の踏み跡などもみつつ、ルーファイしながらガレガレの道を進んで無事に登頂!
旭岳を登っている途中、らいちゃん(雷鳥)にも遭遇! 急にハイマツの間から飛び出てきたのでびっくりしました(笑)
旭岳からの下山は、登りとは少しずれてしまって、途中から道なき斜面を下りた感じになりました。ガレガレの道を下るのはなんとなくイヤだったので結果OKだったかもしれない。
テン場に戻っていたら、HTさんが分岐まで迎えに来てくれていました。どうやら、YKさんと私が旭岳を登っているところから見守ってくれていたようです。

旭岳から戻った後は、小屋の手作りプリンでデザートタイム。山の上なので800円もしましたが、おいしかったです。

翌日はお天気が微妙だし、3:45にテン場を出発して、白馬岳山頂でご来光を見て下山しようということで、初日は、18時過ぎには就寝。その後の22時半頃、強風でテントの端が浮いたりするので目が覚めた。周りからは、ペグを打ち直す音も聞こえるし、強風でフライが飛ばされていないか…と不安になって確認しましたが、無事でした。HTさんが、設営後のテントを確認して張り綱を固定する石を追加してくれていたりしていたのを思い出し、ちょっと安心。この他にも色々気にかけてもらったり、サポートして頂いたり、教えてもらったり、大感謝です。
翌朝ガスガスで風も吹く中、白馬岳に登頂したものの、真っ白で何も見えず。もちろん、朝日なんて見えるはずもなく。
下山は、この強風の中当初の予定のルートを行くのはちょっと危険ということで、登ってきた大雪渓を降りることに。雪渓側は風もそんなに強くないし、雪渓を下るのは楽しかったです。
2日目の白馬岳山頂付近の強風と雨はつらかったけど、テント設営と強風の中での撤収のコツや、雪のボコボコは雪崩の跡、とか、その他色々勉強になった山行でした。
HTさん、YKさん、ありがとうございました!